雇用は従業員のためならず

 最近この手の記事が「はてぶ」で上位に来ることが多くなった。「情けは人のためならず」ではないが、企業も雇用を維持することは「雇用は従業員のためならず」の精神を思ひ出してほしい。確かに苦しい中小企業が雇用を維持することは難しいだらう。しかし、自分だけが儲かれば良いといふ考へを全ての企業が持ちリストラを断行してしまへば、勤労者の平均所得が減ることで需要が萎み、ますます商売がしづらくなってしまふ。雇用を維持するといふことは怠け者の従業員を甘やかすのではなく、怠け者の従業員だって消費者として、巡り巡ってその会社の商品を購入してゐると思へば、あとで自分が得することになるのだが、経団連の幹部でさへ、自社の若者を期間工で使ひ捨てしながら、車に購入しない若者を批判してゐるといふお寒い状況である。(このフレーズは何度もこのブログで繰り返してゐる。)日本のトップ企業である経営者の経営センスがこの程度では、早急な世代交代が望まれる。