新常用漢字表

d:id:ogwata:20071017 うーん、どう判断したらよいものか?3000字の規模にするのなら、そもそも漢字制限をする必要もないと思ふ。昨今の漢字制限は結局JIS文字コード規格や Unicode が主導権を持つてをり、パソコンで使へる漢字に対して制限をかける意味があるのかどうか?実際のところ、正字を使ふ場合も、JIS規格がボトルネックになつてゐる。

で、常用漢字表の存在意義と言へば、それは、日本語教育で活用するぐらゐだらう。(この辺りは異論も来さうだが、一生、日本語を使ひ続ける日本人と違ひ、限られた時間で効果を上げるためには、ある程度の漢字制限は止むを得ない。)その場合、2000字弱なら、学習意欲もつなぎ止められるのだらうが、それが3000字を超えると制限の意味もなくなつてしまふ。そもそも、振り仮名を付ければ、それで解決する。

「漢字制限」といふ強制をしたいのなら「総ルビ」を強制したはうがまだ前向きの改革だらう。新聞社の校正担当者が、いちいち記事を見ながら、新漢字表に含まれない漢字を削るよりも、記事に振り仮名を付けていくはうが建設的な作業だ。最近は両者ともコンピュータ処理で簡単にできてしまふのだらうが、同じコンピュータを活用するなら、削るよりも加へるはうに使つてほしいね。