搖らぎの問題

  • 正假名遣ひ ⇔ 現代假名遣ひ
  • 正字常用漢字字體
  • 傳統熟語 ⇔ 代用熟語

これらの範圍で搖れるなら、知識不足もあるだらうし、タイポもあるだらう。(ネット上で正字正假名遣ひを實踐してゐても、實社會では、常用漢字字體、現代假名遣ひで文章を作成する人が大半だから、それらの癖がタイポで出てくるのは仕方ない。)

しかし、上記の條件から逸脱した表記をする人は一體どういふ理由なのだらうか?OS標準添付のIME辭書を使つてゐれば、まづ「無ゐ」なんて變換候補は出ないし、ネット上で流通してゐる正字正假名辭書に「無ゐ」のやうな變換候補が登録されてゐるはずもない。わざわざタイプ數を増やしてまで誤用を晒す神經には『甲丁乙』しか反應しやうがない。

ところで、實社會でも全て正字正假名遣ひで通せるといふ惠まれた境遇の人はどのぐらゐ居るのだらうか?定年後なら出來さうだ。賣れつ子小説家になれば出來さうだ。古文書の權威になれば出來さうだ。もしくは實社會と縁を切りニートになるか?實社會では英文しか書かない外資系社員といふ選擇肢もありさうだ。