ユニコードと收録ポリシー

小形氏のコラム

に對して、安岡先生が反論

 過去の日記から分かるやうに、私はユニコード支持者であるが、支持してゐるのは漢字集合のはうで、ユニコード協會の收録ポリシーは非常に問題があると思ってゐる。
 まづ、なぜ漢字集合を支持しているかといふ、ユニコードの連中は漢字の素人だから、素人らしく漢字文化圈の權威、康煕字典に從ったことで、結果的に、漢字の傳統を尊重する收録内容になった。一方、JIS側は、中途半端に漢字への自負が強いので、たった40年程度の當用漢字・常用漢字の字形に固執して、表外漢字の定義に踏み出した途端、破綻をきたした。
 さて、收録ポリシーの問題だが、これからコラムやブログでいろいろ明らかになってくるであらう。今のところ安岡先生の指摘が正しい。互換漢字については、ユニコード側は定義付けを二轉三轉させてゐる。結局、互換漢字のことを何も知らない歐米の漢字學者がボランティアで提供したUnihan.txtが決定打になったわけだが、前哨戰の經緯は、コラムニストと大學助教授の今後の遣り取りに任せよう。