Linguistics → ISBN:4938669374
英語の文獻だが、入門書なので特にコメントはなし。前半は、音韻や古典的文法についての記述。言語學の洋書を讀むと、膠着語の例として日本語を引用することが多いが、著者は日本語には明るくない模樣。主にトルコ語に言及してゐた。まあ、これは著者の自由だから日本語ばかりをエコ贔屓しろとはいへない。
最後のはうには、お決まりの生成文法の紹介があつた。英語における疑問詞の深層構造と表層構造の違ひいについてページを割いてゐたが、この例だとこの著作を日本語に翻譯したときには、この部分はまつたく内容がなく、書き直しになると思ふ。きつと、「太郎が花子に自分の部屋を掃除させた」とか、「太郎が車がエンジンが壞れた」とかいふ文に置き換へられてしまふのだらう。