IE8を入れてみた

 ウィンドウズ・ヴィスタが自動更新でしつこくIE8へのバージョン・アップを薦めるので、根負けして、到頭、入れてしまった。
 まづ、困ったのは履歴がページタイトル付きで表示されてしまふこと。今まではURLのみの表示だったので気にしなかったのだが、タイトル表示になると視覚的に履歴が直ぐ判別できてしまふので宜しくない。我が家では家族で共用のIDを使ってゐるので、IE8の履歴を見た場合、他人の履歴も直感的に分かってしまふ。いくら家族と言へども妻や年頃の息子の閲覧履歴など見たくないので、履歴を保存しないオプションを有効にした。もちろん、私の閲覧履歴も見られなくない。風紀上好ましくないサイトに限らず、家族と言へども立ち入るべきでないプライバシーは各自あるものだらう。家族それぞれにIDを用意することも考へられるが、それはそれで管理コストが掛かってしまふ。ともかく、履歴はすべて削除して、各ページへのショートカットはお気に入りリストを主体に行ふやうにした。
 UIは、デザインがまた煩雑になり不要なものが増えたといふ印象で、使用感がいい部分は基本的にファイヤフォックスのパクリだ。「Ctrl+F」でポップアップダイアログでなく、入力専用のツールバーが出現することろまでパクリだ。不要なボタンが多く肝腎の表示領域が狭いので、メニューバーとステータスバー以外は全て非表示にした。大分すっきりした。噂では、IE8では表示やスクリプトが格段に速くなったと書いてあるが、全く変化が感じられない。むしろ、起動が遅くてもっさりした印象を受ける。IE8を入れた恩恵はあまりない。面倒なことの方が結局多かった。
 ただ、唯一の救ひはW3Cに準拠した描画モードがデフォルトになったこと。これで、各ブログサーバーがIE6により生み出されたインチキ・レイアウトを駆逐してくれることを期待しよう。