「ヌァ」は「nwa」か「nu`a」か

(2019/03/04)

 「ヌァ」といふ特殊音を「nwa」と定義してしまふと、訓令定義と矛盾する読みがでてきます。例へば、「緩和」ですが、訓令定義では「kanwa」とつづります。訓令定義には「nwa」を「ヌァ」と読むことが想定されてゐないので、「kan'wa」のやうにアポストロフィーを入れる必要もありません。
 『NQ式ローマ字*1』だと「kanqwa」と書けば問題は解決しますが、敢へて訓令定義に抵触してまで「nwa」を定義するほど「ヌァ」は必要不可欠な特殊音ではありません。NQ式にある小書き仮名(捨て仮名)の翻字定義を利用して、「nùa」としておく方が無用な混乱を避けられます。NQ式では、「nwa」を紹介してゐますが、使用はお勧めしません。

変更履歴

  • 2019/03/04: 作成
  • 2019/03/18: 公開
  • 2019/08/08: 「nua`」→「nu`a」