字音假名遣ひ

 字音假名遣ひの詳細は、ルビ振り職人のやうな專門家が知ってゐれば事足りるもので、一般の人が嚴密に習得する必要はないだらう。一般の人に必要なのは、正假名遣ひと、もう一つは、完全表音式假名遣ひだ。實際、辭書の編纂において、正假名遣ひを本見出しに、表音式假名遣ひを假見出しに置いておけば、「こころづかひ」「ココロズカイ」問題は、解決する。そして、表音式假名遣ひを使ふ場合は、片假名で表記すると決めておけば、混亂は少ない。もともと片假名には擬音語を表記する機能があるので抵抗感も少ない。
 それと、これだけコンピュータが普及してゐるのに、總理大臣の原稿に自動的にルビを振ることもできないなんて、お役所仕事は非效率極まりない。