- 「障害」と「障碍」について(追記あり)(http://d.hatena.ne.jp/ogwata/20090514/p1)
こちらのページとそのトラックバックで、色々な議論が交はされてゐるが、一度、時系列で整理した方が良いと思ふ。
GHQ以前 | 当用漢字表 | 常用漢字表 | 新常用漢字表 | |
---|---|---|---|---|
障害 | ○ | ○ | ○ | ○ |
障碍 | ○ | × | △ | ? |
- ○:使用可能、△:使用非推奨、×:使用禁止
このやうに書けば分かりやすい。「障碍」を選択子に加へたい人の中には、単純にGHQ以前に戻して、もう一度、日本人だけで主体性を持って漢字のことを決めませうと提案してゐるだけの人もゐるのだが、なぜ、反対する人は、あの占領期の国語政策を絶対視するのだらう。漢字の正邪とか多寡とか是非とかは、当用漢字が決められたプロセスに比べれば小さな問題なのに、他人様とその傀儡に強制された国語政策のもとで何を争ってゐるのだらう。これも、英米帝国流、分断して統治せよの一例なのか?
それでも「碍」の追加を唱へるのは、まだ控へ目だ。本来なら、当用漢字表の流れを汲む常用漢字表そのものを廃止してGHQ以前に戻すべきだらう。