正仮名遣ひを読めない人は義務教育からやり直せ

 「http://d.hatena.ne.jp/iwaman/20090329/p1」で紹介されてゐる本は結構話題になってゐたやうなので、私も読みたいのだが、2件ほど本屋を回った程度では見つからなかった。いづれ見つかると思ふが、ただ購入にまで至るかどうかは微妙だ。

 引用の引用になるが気になったところを紹介しておく。

私自身小説においては、部分的に「伝統的かなづかい」を使うが、この本は評論に近いものなので、一応「新かなづかい」に統一した。

 いつも思ふのだが、正仮名遣ひを書けない人はゐても、正仮名遣ひを読めない人はゐないだらう。いくらゆとり教育と言っても、中学生で古文を習ってゐるはずだ。授業で音読もしてゐるはずだ。だから、正仮名遣ひで本を出版しても、読めないといふ理由で拒絶されるなら、それは読者の怠慢だ。むしろ正仮名遣ひを支持するといふ自分の主義主張を貫くべきだ。それをしてゐない評論からは説得力が感じられない。
 しかし、まさかとは思ふけど「部分的に」といふ一句が気になる。この作者は仮名遣ひの知識があるので大丈夫だとは思ふが、一般的に、部分的に「正仮名遣ひ」を使ってゐる人は、復古調の効果を狙ってゐるだけで、辞書を調べもせずに、間違った仮名遣ひを書き散らす人が多い。