2年前の未来

 2007年7月29日に既に今日のことは予定されてゐたのに、マスコミも一部の国民も何をいきり立ってゐるのだらう。日本の選挙制度では、参議院こそ立法府を支配する場であり、行政府の総理大臣などお飾りに過ぎないことは明白だ。たまたま現時点で総理大臣の所属与党が衆議院で3分の2以上の議席を持ってゐたから、多少主体的に振舞へただけで、選挙後にはどう転んでもそのやうな巨大与党は出現しない。となると、今後は参議院の比較第一党が主導権を持つことは自明のことだ。既に2年前に政権交代はなされたゐたのだが、マスコミによって巧妙に隠されてゐるだけだ。この状態は6年間変化しないから、今更、立法が停滞してゐると嘆いても、それは日本人有権者の選択であり、参議院選挙でマスコミに煽られて懲罰投票した有権者と共に今後日本がかうむる惨状を甘んじて受け入れる覚悟は必要だらう。