緊急声明、五輪開催権限はIOCのみにある

(2020/04/03)

 既にIOCの権限において延期が決定したので、この記事は非公開にしてもいいのですが、特に間違ったことを書いてゐたわけでないので、公開のままとします。

(2020/03/21)

 東京五輪の中止論や延期論が出てゐますが、ややもすると、批判の矛先を日本国の総理大臣や東京都知事に向ける論調がマスコにあります。それは筋違ひです。五輪開催権限はICOのみにあります。この記事はそれを再確認するものであり、五輪開催のごたごたを政権打倒と日本混乱に利用する勢力に反論するものです。
 また、本記事はIOCが正式な決定を行ったあとは、非公開とします。

1. マラソンコース変更の強権を忘れるな。

 当初、マラソンは東京で行はれる予定でした。たしかに東京の夏は高温多湿でとてもマラソンには向ひてゐません。しかし、条件はどの選手にも同じであり、高温多湿が前提で調整を行へば、決してレースにならない訳ではありません。
 ところが、欧米の選手を中心に批判が強まり、結果的にIOC委員の強権により、マラソンコースは札幌に変更されました。IOCはホスト都市の主張に関はらず、会場を強権的に変更することができます。

2. 東京都に非はないし、東京都に中止や延期の権限はない。

 東京都は東京五輪に向けて準備を進めてきました。途中ごたごたもありますが、他の五輪大会に比べて十分すぎるほどスケジュールどほりに進めてゐます。その東京都がなぜ率先して開催中止や延期を言ひ出す必要があるのでせうか?

3. 世界の惨状を忖度し、日本が自ら辞退を申し出ろ←お人好しもいい加減にしろ!

 そもそも日本に開催の是非を決める権限はありません。しかも、日本が先に辞退を言ひ出せば、それこそ、東京都が開催都市契約違反で、莫大な賠償金を請求されます。それらは東京都の税金ですし、東京都の税金が海外に流出すれば、結果的に地方交付金も削減されます。
 こんな当たり前のことが分からずに、日本側に自ら辞退を促す人は、もしかしたら、日本語がしゃべれる非日本人かと疑ひます。

4. 代表選考が間に合はない←お宅の国の事情でせう!

 よく、代表選考大会がないとか言ひますが、これこそその国の勝手な事情でせう。過去の実績から決めればいいし、国内で簡素な競技会を開いて決めてもいい。こんなことが理由で本大会の延期や中止を言ふのは本末転倒です。今までも、アフリカの選手なんて内戦や飢饉、国内テロによって、まともな選考大会を経なくても立派に活躍してる訳です。

5. 新型コロナウィルスとの闘ひが大切だ←五輪中止との因果関係は?

 少なくとも、日本国内では五輪の準備を進めることは可能です。万が一、日本が五輪の準備を怠ってゐる間に、世界が新型コロナウィルス収束に成功したら、日本はホスト国としてどう責任をとるのでせうか?それこそ賠償ものだと思ひます。逆に、今でも通常開催の五輪を目指してゐるアスリートに対して、日本が準備を怠るのは失礼でせう。

 以上から、日本側が率先して五輪の中止や延期を言ひ出す必要はない訳です。むしろ、言ひ出すことの方が日本を不利にし、アスリートに失礼です。中止や延期の決定はIOCが責任を持って行ふものです。