AIが実用化されるのは人間が馬鹿になったから?

 コインチェックなどといふ仮想通貨取扱所が話題になってゐます。何やらコールドウォレットにあるものがホットウォレットにあったので盗まれてしまったとか、いや、それ以前にコールドウォレットにあれば安全といふこと自体が何やら私の理解を超えてゐます。
 いや、私はIT音痴ではなくIT業界の人間でして、このブログの開始時期が2004年で、その2004年の時点で、私はIT業界の中堅技術者をやってゐたわけです。で、私はインターネットが一般化してゐない前世紀に部門名にAIといふ文字が入った部署でIT技術者としてキャリアを始めました。もちろん、その部署は当に解散して、その会社自体も吸収合併でどっかにいきました。それ以来AIといふ用語は幻滅の連続です。今話題のAIは何代目といふ印象です。
 ふと、このコインチェックの問題は、ITにまつはる技術的過信が、利用者にもサービス提供者にあり、こんなに簡単にだませる時代が到来したのだと感じました。もしかして、今度のAIは受け入れられるかもしれません。でも、それはAIが進歩したのではなく、人間が馬鹿になったといふ理由からでせう。