倍速言語

 昨日の記事『五七五七七 - ziomの日記』だが、倍速言語といふ面白い仮説がある。日本人は二拍を一音節として認識し、少ない異なり音節数のハンディを補ってゐる。現在、異なり音節数としては、日本語固有音として、清音44個、濁音18個、半濁音5個、拗音33個の100個に、それぞれに促音、撥音、長音の3個を掛け合はせた300個であるが、それに加へて、100個掛ける100個の1万個が加はり、合計で約10400個になる。これは英語の異なり音節数に匹敵する。

実際の音節の平均の長さ(日本語では拍の長さ)を比べてみると、英語は 0.244 秒、スペイン語は 0.201 秒、日本語は 0.145 秒である。日本語が一番速いことが分かる。しかしそれだけではない。拍の長さが 0.145 秒なら、2 拍でも 0.29 秒である。これは速いリズムの上限 0.33 秒より短い。つまり速いリズムの 1 拍分で日本語の 2 拍を送れるということだ。